カウンセラーの日高りえです。
れいこさんから、エールフォワードをいただきました。
エールフォワードとは、
喪失体験のある方が少し過去を振り返り、愛する方を亡くした時、助けになったこと・励みになったこと・心の支えになった体験を、エールを込めて受け渡していくという意味で名付けています。
去年の7月、8月は、
天蓋孤独になった私の人生は生きる価値もないと思い、 死ぬことばかり考えていました。 うつ症状がひどく、
しばらく引きこもりのような生活をしていました。 それでも、カウンセラーのところには通っていました。
自分の思いを話せる人をつくることは大切なことだと思います。 プロの方は、それが仕事なので、きちんと対応してくれます。 インターネットでは、死にたいと思っている人たちの書き込みや、
励ましの言葉のサイトや、 私と同じように大切な人を亡くした人たちの言葉のサイトなど、 気分に応じて色々見ました。 また、自分の気持ちを文章にして書いていました。
私は昔から文章を書くことが好きなので、 これは効果がありました。話すのが辛いときには、 書いた文章をカウンセラーの人に見せたりしました。 少し気持ちが楽になってからは、グリーフケアの本を読んだり、
公園に行ってスケッチをしたりしました。 そういう作業をしている間だけでも、 悲しみや絶望的な気持ちから少し開放され、 平穏な気持ちを取り戻せました。 1年後の今は、私は生きることを考えています。最近、
母はこの世にいなくても、母の思いは残っていると強く感じます。 私は母の思いでできているからです。 母が慈しんで育ててくれ、私の夢が叶うよう、
誠心誠意応援してくれた結果が今の私です。寂しくても、 私を殺すことは、母の思いを殺すこと。だから、 自分を大切に生きていこうと思っています。 母はいつも私の中に生きています。
■今つらい状況の方にどんな声をかけますか。
無理しないで、辛いときは思い切り悲しんでいいと思います。もう絶対に立ち上がれない、 どん底だと思っていてもいいと思います。私もそうでした。でも、 信じられなかったけど、やっぱり明けない夜はありませんでした。 今はきっと、思いきり悲しむ時。でも、夜明けは必ず来ますよ。 れいこ
れいこさん、エールフォワードをありがとうございました。
死ぬことばかり考えていたところから、自分を大切に生きていこうと思えるまで、そう簡単なことではなかったと思います。きっと、れいこさんのお母さまへの愛が、生きる力に代わっていったのだと私は思います。
「空けない夜はありませんでした。夜明けは必ず来ますよ。」この言葉は、本当に励みになる説得力のあるお言葉です。
多くの方の心の励みとなりますように。
れいこさんの、これからの人生を応援しています。
日高りえ
「エールフォワード」あなたの体験をお聞かせください。
想い出のお写真とともにご紹介させていただきます。