カウンセラーの日高りえです。
テレビ番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』に芸人のアキラ100%さんが出演されていました。
私はこの番組で初めて、アキラ100%さんのことを知りました。(すみません)
ひとり芸の日本一を決める『R-1ぐらんぷり2017』で優勝し、全裸姿でお盆を使って裸芸をやるかたなんですね。
放送コードに引っかからないように技?を使って、これこそ芸人さんなのかもしれません。。
番組ではアキラ100%さんが裸になった理由ということで、亡きお父様のとのいきさつについて語られていました。
現在の裸芸を生むきっかけは、亡くなられたお父様だったそうです。
「親父みたいなサラリーマンになりたくない」
そんな反発心から役者を目指し、芸人を目指し、コンビを組んだけれど全く売れずに解散。36歳でピン芸人に。
売れないまま過ごしていた39歳のある日、父の癌が発覚。36歳の時にアキラ100%さんは、それまでの反発心とは違い、父のことを誇らしいと思ったそうです。
自分は、何にもなっていなくて、夢だけはあって、その夢も年齢とともにチャンスがなくなって日々を生きている。
親父は、何十年もひたすら家族のために働き続けた「サラリーマン」。病院に見舞いに行ったアキラ100%さんに「お前まだ芸人続けてるのか。大丈夫なのか?ちゃんとしろよ」と父は言います。
アキラ100%さんは「親父が生きている間に売れたい」「テレビに出てる姿を見てもらえるのは、親孝行になる」、という一心で、コンビ時代に受けた裸ネタを一人でやることにしたそうです。父はテレビ出演の映像を見たあと、「がんばれ」と今までとは違う言葉をかけてくれたそうです。
その後、アキラ100%さんのブレークを待たずに、2016年1月お父様は他界されました。
アキラ100%さんは、『R-1ぐらんぷり2017』で優勝、売れっ子芸人となりました。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の番組より
わたしたちは、良い部分も悪い部分もお互いに影響しあって生きています。
アキラ100%さんは、お父様の生き方と自分の生き方との違いで、父の偉大さに気づかれました。
お父様は、息子の意思が通じたのか「がんばれ」と、かける言葉に変化が生まれました。
お父様がいなければ今の芸は生まれなかったかもしれませんね。
「父のために売れたい」と、自分だけのためではなく誰かのために売れたいと思ったことも、よかったのかもしれません。
そして、この芸風とともに、お父様はアキラ100%さんの中で生きているのかもしれませんね。
今の活躍を見せることができなかったことに、残念な気持ちもあるかもしれませんが、きっとその後悔がこれからのアキラ100%さんの人生に、いい意味で生きてくるかと思います。
と、まじめなことを書いていながら、私自身がフッと笑みがこぼれてしまうのも「お笑い芸人さん」の立派な役割を果たされていますよね。
今後もテレビで拝見できることを、楽しみにしています。
日高りえ