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吉田沙保里選手引退 亡き父へ「本当にありがとうってことを伝えたい」

グリーフケアカウンセラーの日高りえです。

五輪3連覇、霊長類最強女子と呼ばれ、2012年11月にレスリング初の国民栄誉賞を授与された吉田沙保里さん。
引退されるんですね。

最近は明治プロビオヨーグルトR-1のCMやテレビでの活躍できれいになったなって思ってました。

3歳からお父さん(栄勝さん)の影響でレスリングを始め、その後はレスリング漬け。2012年のロンドン五輪では「優勝した後に、金メダルを取って父を肩車したい」と言っていた通り、セコンドのお父さんを肩車をされていました。

でも、その2年後に栄勝さんは、運転中に膜下出血を起こし61歳で突然の他界。

次の2016年リオデジャネイロオリンピックでは、銀メダルとなり「お父さんに怒られる」と号泣されていました。痛々しいです。

当時はその姿を何度見てももらい泣きしていました。今思い出しても、ウルウルしてきます。

その時、吉田選手がインタビューで次のように話していました。

「父がいないオリンピックは初めてだったので、助けてくれるだろうと思っていましたが、間違いでした。でもどこかで応援はしてくれていたと思います。お父さんには私をここまで育ててくれてありがとうと言いたいです」

自分に甘えていたということでこのように言っていたようですが…。私は助けてくれていると思います。

確かに金メダルという望んでいた結果ではなかったですが、助けてくれています。手を貸してくれています。
この人生で必要なことが学べるように。

だから、自分が良いと思っていることが、大きな意味で自分にとっていい結果をもたらすものではないんでしょうね。

人は後悔から学び、逆境から学び、苦しみから学びますから。

引退の記者会見でも「本当に負けて得るもの、負けて知るものを思えばすごく大きかったなと。私自身にも成長させてくれたなと思います。リオのオリンピックの銀メダルが私的には一番成長させてくれたんじゃないかなと思い出に残っています」と言っておりました。

だからね、お父さんはしっかりと助けてくれていたんですよね。大切なことを知るために。

それって、残念ながら後にならないとわからないんですよね。乗り越えた後でないと。

だから、今どんなに辛くても明るい未来がまっています。

あなたの大切な人も、だいぶ前に逝ってしまった家族や友人も。みんなあなたのことを見守っていてくれます。
どうぞ、そのことを忘れずにいてくださいね。

吉田沙保里さんの、今後のご活躍も楽しみにしています。

日高りえ

 

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