グリーフカウンセラーの日高りえです。
東日本大震災で祖父を津波で亡くした女子高校生のお話しです。
震災で大きな被害を受けた南三陸町で暮らしている女子高校生は、将来は大学に進学し、臨床心理士を目指しているそうです。
臨床心理士を目指すきっかけは東日本大震災。
女子高生はこう話しています。
「東日本大震災はつらいものだったが、そのおかげで臨床心理士になりたいと思った」
「悩んだ末に決めた目標があるからこそ頑張れます」
始めは被災直後に入院したことがきっかけで、看護士を目指していました。けれど、祖父が津波で亡くなり、祖母がすごく落ち込んだことから、本当に就きたい仕事は人の心に寄り添える臨床心理士だと気づいたそうです。
祖母のことを助けてあげられたらと思ったそうです。
きっと、祖母だけではなく自分自身も祖父を亡くした悲しみがあったと思います。それを乗り越えて目指すもののために力を注いでいます。
いいえ、乗り越えたのではなく、悲しみがありながらも前を見据えているんだと思います。
目指すもの、目標となるものがあると悲しみだけに引きずられることなく暮らしていくことができます。また、「だれかを助けたい」そういう思いが生きる力になります。
とはいえ、目指すものがあるだけでは心がパンクしてしまいます。悲しみを無きものにしようとしたり、避けようとしていたりすると、だんだんと気持ちが失速してしまいます。
始めは意欲があったのに、もう頑張れない…って。
大切な人を亡くした悲しみを無きものにしようとしたり、避けようとしていると、無理して頑張っている状態なんですよね。
無理が効くこともあります。けれど、人間はそんなにタフではないんですよね。頑張れないですよ。
だから頑張らなくていいんです。
悲しみをケアしつつ、目指すものに向かっていけるのが一番理想の形です。
頑張ってないけれど、前に歩みだしていた。無理してではなく自然に頑張れている。そんな状態です。
南三陸町の女子高生、今後の活躍が楽しみです。
グリーフカウンセラー 日高りえ
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