幸せに花開く相談室の日高りえです。
引退を表明した浅田真央ちゃん。
前回も真央ちゃんの内容でしたが、引退発表をする前に、テレビ番組のスタッフに送ったメールにも、これからの人生を生きるのに、ヒントになることが書かれてありましたのでご紹介します。
2016年12月25日、全日本選手権、現役最後の演技の結果は12位。
2017年の3月上旬にテレビ番組にスタッフに送ったメールには、
長いトンネルに入っています。光が見えません。今回のトンネルは長いです。
(中略)
昔であれば、乗り越えられただろうが、
今はその時のように乗り越えることができません。(中略)
全日本終わった時に自分の役割は終わったんだなと
もういいよと教えてくれたんだなと思った。
真央ちゃんの選手生活は、終わりました。
それを決断するまで、乗り越えようと頑張ってきたんですね。
頑張ってきたけど、もう頑張れない、乗り越えられない。
そして役目は終わったんだと、選手生活に終止符を打ちました。
真央ちゃんは今、悔いはない。
新たな目標を見つけて、笑顔で前に進んでいきたいと言っています。
愛する人を失ったとき、それと同時に、自分の中の何かが死ぬんだと思います。
自分の中の、何かが失われてしまった。。
抜け殻のように、何もやる気が起きない。
失ったものは、自分のこれまでの役目、これまでの生活。
この変化が受け入れられないとき、人はもがき苦しみます。
まさしく、長いトンネル。頑張りたいけど、頑張れない。乗り越えられない…。
自分の中の何かが死んだから。
けれど、「死」は終わりの意味だけではなく、「再生」という意味もあります。
何かが終われば、新たな何かが始まります。
乗り越えられないと思っていても、笑顔で前に進んでいったとき、後から振り返ったときに、乗り越えたということになるんだと私は思います。
結果的に、乗り越えていたと。
死は再生です。
亡くなった人にとってもそうです。
これまでとは違った役割で、違った役目で、違った方法で、あなたを支えています。
もう一度いいますね。
「亡くなった方はあなたを支えていますよ。」
笑顔で前に進んでいってください。
日高りえ