長年連れ添ったおとうさんから届きました、奥様へのお手紙をご紹介します。
長年連れ添ったおとうさんから奥様へ「天国への手紙」
天国にいる洋子へ
令和２年元旦 義勝の回想
俺の大好きな 愛してる洋子へ 有り難う そして ごめんなさい
洋子ごめんな 俺の無理解､無知､から 結局力が及ばず 助ける事が出来なくて本当にいつも洋子の心 気持ちを考えていたかというと本当のところ自信ありません
どちらかというと 一人っ子の性格で 一人遊びがなんとも思わず洋子が一緒に行き
たいなんて全然考えてませんでした 何でも洋子から言い出さないと誘ったことはな
いように思います 洋子も好きなことをすればいいのに位しか考えていなかったのは
事実です 無理を通せば道理が引っ込むの例え通り 俺の幸せの
裏には洋子の我慢が犠牲になっていたのも知らず 好き勝手なこと、隠れてやる事、
人として一寸道理を外れたことなど たくさん心配かけてきました洋子の忠告・注意で大げさにならずにすんだことも数数あったね その都度
洋子はうちに秘めて 心の中に納めてきてくれた これが全部ストレスとして
洋子を苦しめてきたんだと思います これが積もり積もって精神異常を
来したのが最大要因だと思う ストレス解消の方法を知らない洋子には 俺の顔
を見る度、話す度どんどん昔がよみがえりストレスが増えていったと思う 本当にこ
の病気にさえならなければもっと長生き出来たと思う 全部引き金は俺の無神経と無
理解と相談に耳を貸さなかったからこのようになったと反省しておりますが 今とな
っては洋子にどうすることも出来ないことが罪悪感と なって苦しんでいます 本当
にご免なさいを何回いっても洋子が許してくれるとは思いませんが 俺は洋子を好き
だし愛していたことは事実です 長い夫婦生活で空気みたいな存在になってしまった
けど 最後まで 好きだったか 幸せだったか 洋子の口から確認出来なかったのが
心残りです だからどう思っているのか非常に不安な気持ちで手を合わせています今改めて洋子の偉大さと我慢強さと誠実さが判りました 今だこそ言わしてもらえば
もっと積極的に悩み愚痴など言ってくれて ストレスを少しでも解消してくれれば良
かった 只、相談されても お前が悪いと結局洋子を悪者にし親身になって聴いてや
らなかった事は反省します 洋子は寂しかったのかなと今思えばいろいろな行動で思
い当たります 又 一寸頭が繊細すぎるのと､記憶が良すぎるのも弱点かと思います
が 立派な娘と息子を産み育てた事は洋子のこの世の使命は幸福に終わってます
本当に駄目な亭主でした この次はもっと洋子を想ってくれ大事にしてくれる人のと
ころへ 嫁いで幸せになってください ちょっと言ってる事が合わないですが
出来得れば 洋子のそばに行きたい この世には全部やる事もやったし し忘れたこ
とはもうないので 未練は無いですから 俺を許してくれてたら迎えに来てくだ
さい長年連れ添ったおとうさん
長年連れ添ったおとうさん、お手紙ありがとうございました。
長年連れ添ったおとうさんの思いが、奥様へ届きますように。
日高りえ
天国へのお手紙をお送りください。
想い出のお写真とともにご紹介させていただきます。
家族を失ってどうしていいかわからない…
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