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天国のママへ「離れていても毎朝手を合わせてるよ。」

紀子さんから届きましたお手紙をご紹介します。

紀子さんからママへ「天国への手紙」

ママへ

6月はなんともなかったんだけど、
7月になってから
胸がざわざわします。

ママが倒れた去年の7月24日の朝。
記憶が蘇って。
思い出して
苦しくなる。

ママが亡くなった8月になったら
このざわざわは、
どうなるんだろ。
去年、ママが亡くなってから
しばらく胸が押し潰されそうだったから
ちょっと怖い。

パパはとうとう有料老人ホームに引っ越しました。
仙台においでと話をしたけど、もう歳だから酒田から離れられないって。

お家、誰もいなくなっちゃった。
まさか一年後にこんな状況になるとは全く思ってなかった。

固定電話も解約したんだって。
解約したのわかってて、
さっきかけちゃった。

『現在使われておりません』

あたりまえだけどさ、
わかってるんだけどさ、
とても悲しくなってさ、
涙がとまらなかった。

8月8日に一周忌の法要をするよ。
コロナ禍だから
パパは外出禁止だけど
三兄妹は集まる予定。
初盆だから、紀子はお盆期間も帰省する予定です。

が、

またコロナに邪魔されそうだよ。
自粛、自粛、自粛…また自粛。

一年も経つのに、いつも節目でタイミング悪くコロナに邪魔される
また陽性者が増えてきたから、横浜のお兄ちゃんは、もっと帰省が難しくなってきたよ。
オリンピックでサッカーの会場になってるから
紀子の仙台もどうだか…

福島県は無観客にしたらしい。
影響受けたくないから
宮城県も無観客にしてほしいよ。
田舎はね、
『他県から来るな』っていう空気感があるからね。
施設のパパともまだまだ面会すらNGだし。

帰省したいよ。
お墓参りしたいよ。
窓を開けて、
お家と仏壇掃除して、
私がいる間だけでも電気つけてあげたい。
生活してあげたい。
家族の賑やかな会話を聞かせてあげたい。
笑い声を聞かせてあげたい。
ママの友達からも
お線香をあげたいんだけどって連絡来たよ。

なんか、
してあげたい事たくさんあるのに
出来なくなりそうで心が痛いよ。

皆んな酒田に行けるだろうか…
緊急事態宣言が出ませんように。
コロナで県の移動が厳しければ、同県で長井の孝二兄ちゃんだけしか行けないかも…

今年もコロナの影響で何も出来なくなっちゃいそうで切ない。
皆んなそうなんだろうな。
コロナ禍じゃなければ、何事もスムーズなのにね。
悩まなくていいのにね。

遺骨を少し分けてもらって
手元供養しててよかった。
本当によかった。
離れていても毎朝手を合わせてるよ。
こっちにも来てくれてるかな?
紀子は毎日ママに話しかけてるよ。

感染者が増えて
前みたく宮城県にも緊急事態宣言が出されて
もし、行けなくなったら
ごめんね。
前もってきちんと予定を知りたがるママだったから言っとくね。

さて
どうなるでしょう。
無事に帰省出来ますように。

紀子より

お手紙ありがとうございました。

紀子さんの思いが、お母さんへ届きますように。
自分なりの供養、とってもいいと思いますよ^^

日高りえ

 

 

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